マイクロカプセルまたはマイクロカップ技術を用いて製造された電子インクを、プラスチックフィルムの上に貼りつけます。このフィルムは、様々な形状またはサイズに裁断することができます。裁断し終えた電子インク薄膜フィルム(Film)を薄膜トランジスタ(TFT)回路に貼りつけることにより、電界を通じてマイクロカプセルまたはマイクロカップ内の粒子が動き様々な絵や色を表現します。
電子ペーパー上に表示されているボストンCharles河畔の風景
E Inkの電子インクフィルム層は、ガラス、プラスチック、織物など、様々な材質上に貼りつけることができるため、従来のような電子機器と違い、私たちの生活の身の回りにあるものをより簡単に電子ディスプレイ化させることができます。
電子ペーパーモジュールは、すぐに商品を発売させることのできるソリューションです。電子ペーパーモジュールは、TFT、電子インクフィルム、保護フィルム、駆動用電子パーツおよびコネクタが組み込まれたディスプレイになっているため、様々な端末製品に応用することが可能です。また、モジュールの組み立てに知見のあるお客様であれば、弊社と電子ペーパーディスプレイモジュールの共同開発することもできます。
E Inkでは、お客様のニーズに合わせて、様々な電子インクフィルム(Film)を開発、製造しております。
E Ink Carta™は、一世代前の電子インクフィルムに比べてコントラストが50%アップし、電子書籍リーダーの白黒コントラストをさらに紙の書籍に近づけました。Cartaは16段階のグレースケールに対応し、ぼかしやグラデーション等の図面効果はもちろん、シャープなフォントや緻密な図面細部も表現することが可能で、直射日光の下でもはっきりと文字を読むことができます。
E Ink CartaはRegal™画像リフレッシュ技術に対応しているため、画面の全面リフレッシュ回数が抑えられ、ページめくりがスムーズにできるので、ユーザーは読書により集中することができます。
E Ink Carta電子ペーパーモジュールはTFT(thin film transistor、薄膜トランジスタ)、電子インクフィルム層および保護フィルムで構成されています。タッチ制御ソリューションをディスプレイモジュール内に組み込むことも可能です。E Inkでは現在、電磁式(digitizer)と電気抵抗式(capacitive)のタッチ制御ソリューションを提供しています。
電磁式タッチ制御技術は、スタイラスペンとディスプレイの相互作用を利用するものです。タッチ制御センサーはTFT層の下に組み込まれています。電気抵抗式は、指でのディスプレイ操作を可能にするため、センサーはディスプレイモジュールの上に組み込まれています。どちらのタッチ制御方式でも、電子ペーパーディスプレイの反射率には影響しません。
応用分野
E Ink Cartaディスプレイは、アクティブマトリクス方式で駆動する以下のアプリケーションに適しております。
(例)
E Ink Pearl™は、紙よりも高いコントラストが特徴的です。Pearlは16段階のグレースケールに対応し、ぼかしやグラデーション等の図面効果はもちろん、シャープなフォントや緻密な図案細部を表現することもでき、直射日光の下でもはっきりと文字を読むことができます。
E Ink Carta電子ペーパーモジュールはTFT(thin film transistor、薄膜トランジスタ)、電子インクフィルム層および保護フィルムで構成されています。タッチ制御ソリューションをディスプレイモジュール内に組み込むことも可能です。E Inkでは現在、電磁式(digitizer)と電気抵抗式(capacitive)のタッチ制御ソリューションを提供しています。
電磁式タッチ制御技術は、スタイラスペンとディスプレイの相互作用を利用するものです。タッチ制御センサーはTFT層の下に組み込まれています。電気抵抗式は、指でのディスプレイ操作を可能にするため、センサーはディスプレイモジュールの上に組み込まれています。どちらのタッチ制御方式でも、電子ペーパーディスプレイの反射率には影響しません。
応用分野
E Ink Cartaディスプレイは、アクティブマトリクス方式で駆動する以下のアプリケーションに適しております。
(例)
E Ink Spectra™は、3色電子ペーパーディスプレイに使われる技術で、主に小売店に使用される電子棚札等の応用に適しております。
E Ink Spectraは、他のモノクロ電子ペーパーと同じく高いコントラスト、太陽光の下での視認性、低電力消費といった特性に加え、黒、白、赤または黒、白、黄色の3色粒子に対応しております。将来的には、より多くのカラーにも対応予定です。
小売店が電子棚札を導入することにより、即座に販売価格を更新できるため、めまぐるしい市場変化の中、ダイナミックプライシングでライバルをリードすることができます。また、Spectraの赤色または黄色は、キャンペーン価格や目玉商品を表示するのにピッタリで、消費者のアイキャッチ効果を高めることもできます。
Spectraの動作原理は、他の電子インクと同じように、加える電圧の違いによってそれぞれの色の粒子が上層へ移動し、様々な色を表します。Spectraの場合、マイクロカプセルではなく、マイクロカップ(Microcup®)技術を採用しております。
E Ink Aurora™は、小売業界や物流業界で使用されているクーラーボックスや冷蔵庫の低温環境のニーズに合わせて開発されました。Auroraは−15~10°Cおよび0~50°Cまでの環境で操作することが可能で、2個のボタン電池で5年間動作させることができます。
E Ink Prism™は可変色電子ペーパーを指しております。2色間でグラデーション変化やフラッシュ動作等の効果を表現することができ、さらに任意の形状にカットすることができます。インテリアや建築、アートの用途としてPrismを使用することにより、静的だった建築物の壁面や芸術作品に流動性を持たせ、カラーパターンをダイナミックに表現させることが可能です。例えば、Prismを使って壁面や天井、部屋全体の色を変えたり、インタラクティブ性のあるインスタレーション(装置芸術)を創作することもできます。
E Ink Prismもバイステーブルな電子インク技術を採用した非自己発光タイプなので、物体にダイナミックな表現を与えることができます。
Prismは利用シーンに合わせて、変化のタイミングやモードをプログラムによって設定、制御できるため、芸術的パフォーマンスだけでなく機能性も兼ね備えており、私たちの生活環境により多くのサプライズと美的センスをもたらしてくれます。例えば、ドアの色を切り替えることで在室中かどうかを示したり、壁面の色を変化させることによって温度やデシベル数といった環境パラメーターを反映させたりすることも可能です。Prismの持つ無限のクリエイティブ性や可能性を構想し、運用してくださるデザイナーの方々をお待ちしております。
E Ink Segmentedセグメント型電子ペーパーは、表示させたい数字または図案のエリアを予めパネル上に刻印しておき、必要な数字や図案に従って白黒表示を切り替えることで様々な図案や数字のパターンを表現するものです。
セグメント型電子ペーパーは、円形、三角形など、様々な形状にカットすることができ、応用範囲が広いことが特徴です。セグメント型電子ペーパーディスプレイは、限られた表示エリア内で単純な白黒表示切り替えをするだけなので、一般的な電子書籍リーダーで用いられているアクティブマトリクス型電子ペーパーと比べ、低消費電力、低コスト、速いリフレッシュ速度を可能にします。
E Inkでは、セグメント型ディスプレイセル(Segmented Display Cells、略称SDCs)と、セグメント型ディスプレイモジュール(Segmented Display Modules、略称SDMs)の2タイプのセグメント型電子ペーパーを提供しております。
SDCsは単一のディスプレイセルで、はめ込み式の電子パーツは含まれておりません。15 Vの電圧で駆動し、セグメント数やピンが少ないシンプルな設計に用いられます。よって、SDCはPCBの制約が少ないアプリケーションに適しています。
SDMsは電子ペーパーディスプレイモジュールで、電子ペーパーディスプレイと電子パーツが含まれています。完成品ソリューションを必要としている場合に適しています。SDMは、MCUとディスプレイ間の接続ピンを減らしてよりシンプルかつ簡単にシステムへ統合できるようにしているため、PCBへ接続するためのスペースも比較的少なくてすみます。
E Ink Surf™は、セグメント型電子ペーパーの表面にカラーオーバーレイを施しているため、木の文様や石の文様、タイル、大理石の文様等、各シーンの設計スタイルに合わせて彩り豊かに表現し、様々な環境とシームレスに融合させることが可能です。
応用
セグメント型電子ペーパーの応用範囲は非常に多岐にわたり、スマートカードや電子棚札、各種消費性電子機器、腕時計、医療機器用パネル、工業機器用パネル、室内内装、ギフト、アクセサリー市場等、幅広くご活用いただけます。