電気泳動ディスプレイの技術的ブレイクスルー E Ink Marquee™をTouch Taiwan 2025で発表

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2025 . Apr

プレスリリース

電気泳動ディスプレイの技術的ブレイクスルー E Ink Marquee™をTouch Taiwan 2025で発表

屋外のデジタル・サイネージ向けに設計された初の広温度範囲フルカラーePaperディスプレイ

2025年4月7日 – マサチューセッツ州ビレリカ – 電子ペーパー(ePaper)テクノロジーを開発したパイオニア企業であり、その販売でも世界をリードするE Ink(8069.TW)は、本日、最新の技術的ブレイクスルー「E Ink Marquee™」を発表しました。E Inkは、デジタル・アウト・オブ・ホーム(DOOH)サイネージ向けに、幅広い温度範囲で鮮やかな色を再現できる4色粒子カラー・システムを開発することに成功しました。

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E Ink Marqueeは、卓越したエネルギー効率と幅広い温度範囲への対応を特徴としているため、屋外での展開に最適です。従来のLCDやLEDディスプレイとは異なり、Marqueeはその優れた熱性能のために、複雑な冷却システムがほぼ不要になることから、費用対効果の高い屋外用サイネージ・ソリューションを実現できます。しかも、Marqueeはページをシームレスに切り替えられるため、街角の対話形式の広告ディスプレイからダイナミックな広告プラットフォームに至るまで、さまざまな用途に柔軟に活用でき、ブランドの活性化の取り組みやターゲティング広告とのシームレスな統合も可能です。


E InkのCEOであるJohnson Leeは次のように述べています。「E Inkの未来は、当社のイノベーションであるE Ink Marqueeによって、さらにカラフルなものになるでしょう。E Ink Marqueeは、当社の礎となり、さまざまな業界におけるディスプレイ技術の未来を形作っていくはずです。」

E Ink Marqueeのフルカラー・アプリケーションの初期の性能指標では、動作温度範囲は-20℃~65℃です。最新型ディスプレイの開発は現在も引き続き行われており、75インチ(対角)の大型サイズと5~7秒の更新時間を実現することを目標としています。


E Inkの米国CTOであるEdzer Huitemaは次のように述べています。「1997年に確立された当社の先駆的なePaperテクノロジーを基盤として、E Ink Marqueeは、エキサイティングな進化を遂げました。E Ink Marqueeは、デジタル・ディスプレイ業界を再定義し、人々のE Inkに対する認識とその可能性に挑むことになるでしょう。」


E Ink Marqueeのロードマップの詳細は現在も検討中ですが、Touch Taiwan 2025は、最近のブレイクスルーの展示を通じ、デジタル・ディスプレイの未来を垣間見ることのできる重要な機会です。最新のE Inkテクノロジーのデモをご覧になりたい方は、4月16日~18日の間に、台北南港展覧館のブース#L717までお越しください。E Ink Marqueeは、5月13日~15日にカリフォルニア州サンノゼで開催されるDisplay Weekでも展示されます。


E InkのePaperテクノロジーは、エネルギー効率が良く、非発光型のため、紙やLCDよりも消費電力と二酸化炭素排出量を削減できます。太陽電池式のePaperサイネージは、再生可能エネルギーのみで稼働可能であることから、ネットゼロの取り組みに最適です。E Inkは、PESGフレームワークを通じて、ネットゼロへの移行を加速させる低炭素ソリューションを提供しています。FTSE Russellは、E Inkの製品販売収益の99.9%は「グリーン」であると評価したほか、Moody’sも、E Inkのグリーン・ローンはグリーン・ローン原則に準拠していると認定し、サステナビリティーのスコアでプラスの評価を与えました。これらの実績は、E Inkが優れた環境パフォーマンスを発揮し、国際基準にも適合していることを示しています。


E Ink Holdingsについて

マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディア・ラボで開発された技術を基盤とするE Ink Holdings Inc.(8069.TWO)は、eReader市場を変革して定義し、10年未満で新たな数十億ドル規模の市場となることを可能にしています。E Inkの低電力製品は、小売から家庭、病院、輸送、その他に至るまでの幅広いIoTアプリケーションに理想的で、これまで不可能だった場所へのディスプレイ設置を可能にします。E Inkの企業理念は、先進テクノロジー開発を通じて、革新的な製品、ユーザー体験、および環境への利益を提供することを目指すというものです。こうしたビジョンが、ePaperディスプレイの分野への継続的投資はもとより、スマート・パッケージングやファッションをはじめとするその他の多数の市場やアプリケーションへのテクノロジーの利用拡大にもつながっています。自社の電気泳動ディスプレイ製品により、E InkはePaperの世界的リーダーとなっています。E Inkのフリンジ・フィールド・スイッチング(FFS)テクノロジーは、ハイエンドのLCDディスプレイの標準規格となっており、世界のあらゆる大手液晶ディスプレイ・メーカーにライセンス供与されています。台湾のタイペイ・エクスチェンジ(TPEx)とルクセンブルク市場に上場しているE Ink Holdingsは現在、ePaperディスプレイの世界最大のサプライヤーです。詳細については、www.eink.comをご覧ください。

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